「損益分岐点」「税金」「貯金の余裕」――見落としがちな視点から、60歳からの年金受給を徹底解説!老後を安心して迎えるための新常識。
<1>平均寿命は約75歳~80歳
現在の平均寿命(男性81歳前後、女性87歳前後)は「今の若い世代が将来どれくらい生きるか」という統計。
ですが、60歳の人が実際にあと何年生きるか(平均余命)で見ると、男性は約23年、女性は約28年。
→ 実は長生きリスクが高い時代なので、「少しでも早く年金をもらって確保しておく」というのは一つの安心材料になります。
<2>損益分岐点が税込で81歳という事
年金は受け取りを遅らせるほど月額は増えますが、「何歳まで生きれば元が取れるか」という損益分岐点が存在します。
60歳から受け取れば、例えば65歳受給開始と比べて、81歳前後で受取総額が逆転します。
→ 「そこまで生きるかわからない」という方には、60歳受給の方が“得”になる可能性が高いです。
<3>年金貯金の余裕が生まれる
早く受け取り始めると、月々少しでも貯める余裕が生まれます。
貯金が手元に残りやすくなり、突発的な支出や介護費用にも対応しやすいという現実的なメリットがあります。
<4>付加年金は馬の鼻先の人参
付加年金(※国民年金に月400円上乗せして、将来「200円×納付月数」増える制度)は、2年で元が取れる超優良制度。
→ これを活用して60歳から受け取ると、早期受給でも差額をある程度補えるうえに、お得感も大きいです。
<5>年金が増えるほど所得税が増える!
65歳以降に繰り下げ受給すると、年金額は増えるけれど所得税・住民税・介護保険料なども上がることがあります。
→ 結果として、手取りはそこまで増えない可能性も。
60歳からの少額受給なら、課税の影響も少なく、手取りを最大化しやすいです。
まとめ
「長く生きれば繰り下げ有利」だけど、老後に備えたい・早めに確保したい・節税も考慮したい人には60歳受給が賢い選択です。
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