お得にならない!キャッシュレス時代の浪費

ライフスタイル

キャッシュレスが当たり前になった今、私たちは日々の買い物で「得している」と思いながら、クレジットカードやスマホ決済、ポイント還元を利用しています。

私も楽天経済圏やドコモのポイント還元を活用し、イオンの「20日・30日は5%オフ」という日に合わせて買い物をしています。

実際、割引やポイントの恩恵を受けることはできているし、家計にもプラスになっている……はずなのですが、気づけば毎月、予算オーバー。

■ 気づけばカゴいっぱい。割引が「トリガー(引き金)」になっていた
ある月、イオンでの買い物の日。
「今日は5%オフだし、今のうちにまとめ買いしておこう」と思い、いつもより多めに日用品や食料品をカゴに入れました。
買い物の途中、「あ、これもポイント対象かも」と思って、お菓子やちょっとした贅沢品も追加。レジでクレジットカードをタッチ。支払いはあっという間。
けれど家に帰ってレシートを見ると、なんと1万5千円以上も使っていたんです。普段は1万円前後で抑えていたはずなのに…。
もし現金で1万円札を出していたら、ここまで気軽に買い物していただろうか?


■ 楽天・ドコモ・イオンの「お得」は誰のため?
ポイント還元や割引キャンペーン。
一見、私たち消費者のためにあるように見えますが、その仕組みをじっくり見ていくと、提供する企業側の「したたかな戦略」が見えてきます。

● 楽天経済圏の狙い:
使えば使うほどポイントが貯まり、「もっと楽天で買えばお得」と思わせる。
でも実はそれ、楽天グループ内に消費者を閉じ込める囲い込み戦略なんです。
楽天カード→楽天市場→楽天モバイル→楽天銀行と、すべてが繋がっていて、気づけば他の選択肢を考えなくなってしまう。

● ドコモの思惑:
dポイントやd払い、dカード、そしてドコモの通信回線…。
これらを連携させることで、「生活のすべてをドコモで完結させる」ように誘導しています。
つまり、通信会社というより“生活のプラットフォーム”になろうとしているわけです。

● イオンのキャンペーンの裏側:
「20日・30日は5%オフ」は、まさに来店を促す「イベント商法」。
しかも割引の条件はイオンカードでの決済。つまり、カード会員を増やして利用頻度を高めたいという意図がはっきりしています。
あなたの買い物データは、次のセールや広告戦略にも使われています。

■「得してるつもり」が浪費の入り口にな
こうした企業の思惑にまんまと乗って、「得している気分」になっているうちに、私たちは本来の金銭感覚を失ってしまいがちです。
私も楽天セールで「ポイント10倍」の文字に踊らされ、使い切れない日用品や雑貨をまとめ買いしたことがあります。
家に届いた段ボールを開けながら、「あれ、これほんとに必要だったっけ…?」と思うことも少なくありませんでした。

■ 便利さの裏で、感覚は静かに削られている
キャッシュレスは本当に便利です。
でも、その便利さゆえに、「お金を使っている」実感が失われてしまうのも事実です。
買い物前にスマホでメモを作り、目的以外のものは買わないようにしたり、カード決済をしたものは現金から抜き「翌月に引き出すお金封筒」に入れ替え毎月の支出をコントロールしています。
キャッシュレス決済の際は、現金だったら買うのか?と意識し、現金の「崩したくなさ」「減る実感」を、購入の際の判断基準にしています。


■ おわりに
「お得」「還元」「ポイント○倍」――それは消費者のためであるようでいて、企業の利益最大化の仕組みの一部でもあるということ。
キャッシュレス時代の今だからこそ、
目に見えない「消費の罠」に気づく力が必要だと感じています。
「便利さ」に慣れきってしまう前に、一度立ち止まってキャッシュレス時代の「本当に必要な消費か?」「企業に上手く使われていないか?」を自分に問いかけてみる。
それだけでも、ちょっとずつお金との付き合い方が変わっていく気がしています。

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