フルモデルチェンジした新しい車種とすれ違う度に旧モデルとなった愛車が無言の圧力を受け、虚しさのような感情を味わってきた。
なんでモデルチェンジなんかするんだ!と何度もメーカーに逆恨み節をぶつけたけれど時の経つのは早い。
そんな恨み節が出なくなる愛車選びが、永遠の最終車と言われる、モデル(車種)を廃番にする「終売」。
その「永遠の最終車」は、車への愛着と所有する喜びを重視する人にとっては、非常に良い選択肢です。

1. はじめに:車選びは“時間を買う”ということ
クルマを買うということは、単なる移動手段を手に入れる以上の意味を持ちます。
それは、どのクルマを選ぶかという「車選び」の時間から始まり、ワクワクや夢が膨らんでいく――それ自体がひとつの大きな喜びでもあります。
しかし、せっかくの愛車選びで「選択ミスだった」と後悔するのは避けたいもの。
そこで、ひとつの視点として提案したいのが「終売が発表されたクルマを選ぶ」という方法です。

なぜなら、終売された車種はその瞬間から“最終モデル”となり、今後モデルチェンジもマイナーチェンジも行われません。
つまり、その姿が完成形となるわけです。
熟成された完成度
モデル末期の車はトラブルが出尽くし、改良が進んでおり「信頼性が高い」傾向があります。
時が経っても「旧型」や「ひとつ前のモデル」と比べられることなく、いつまでも最終形としての価値を保ち続けます。古さが目立ちにくく、所有していても見劣りせず、「古い車に乗っている」という劣等感を抱きにくい。
そんな“永遠の最終車”こそ、長く乗るにふさわしい賢い選択かもしれません。
2. モデルチェンジの罠:「新型」が生む終わりなき比較
多くの人が新型車に惹かれるのは自然なことです。ですが、新型が出れば、数年後にはまた新たなモデルが発表され、「旧型」のレッテルを貼られます。そのサイクルは終わりがなく、次第に「どうせまた変わるから」と車に対する熱も冷めていく……そんな経験はありませんか?
モデルチェンジは進化であると同時に、今持っている車を“古く見せてしまう仕組み”でもあるのです。

3. 「永遠の最終車」とは?――終売モデルの魅力
終売された車は、ある意味で「完成された姿」と言えます。これ以上変わることのないスタイル、装備、性能。それゆえ、年月が経っても「時代遅れ」に見えにくく、むしろ“希少価値”として注目されることすらあります。
たとえば、セルシオ(Toyota Celsior)は、トヨタが誇るフラッグシップセダンであり、「永遠の最終車」として語り継がれる代表格の1台です。
その価値は、今でも根強い人気や名車としての評価に表れています。
中古車市場では多くの終売された最終車があります。
トヨタ・マークXやホンダ・CR-Z、日産・シルビアなども終売後もファンが多く、今なお根強い人気を保っています。
例えばトヨタ・マークX(すでに生産終了)が中古でも根強い人気の理由は
•FRセダンの名作。
•トヨタの高信頼なV6エンジン+FR。
•ハイブリッド化されず終わった希少な存在。
このように中古車になって人気の出た車はそれぞれの車種に車好きならではのこだわりが存在します。
4. 実際どうなの?最終モデルのメリットと注意点
メリット:
•スタイルが“完成形”で変わらない安心
•モデルチェンジによる陳腐化がない
•同じ車に乗り続ける満足感
•プレミア化する可能性もあり
注意点:
•補修部品の供給状況は要確認
•安全装備や燃費は最新車に劣ることも
•中古市場の価格が高騰している車種もあり
5. 「最終車」で後悔しないためにやるべきこと
最終モデルを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
•整備記録や修復歴の確認(中古車の場合)
•生産終了後の部品供給体制(ディーラー確認)
•長く乗ることを見越したライフプランとの整合性
•実際のオーナーレビューやブログの声を参考にする
そこで、中古車ならではの経年劣化トラブルを少しでも回避できる方法がこちら!
6. 新車で買える永遠の最終車!
新車で買った時から永遠の最終車な車が現在(2025年)レクサス UX(ハイブリッド:UX250h、EV:UX300)です。

UXは女性の感性や視点が反映されたモデルの一つとしてエクステリア、インテリアともに評価されています。
これからも終売が発表された車が発表されたら狙い目です。ただしC-HRのように日本国内だけ終売を発表しても海外ではNEWモデルが発表された車種も狙い目ですが、海外のNEWモデルが国内投入される可能性は否めないので少しリスクがあります。

7. まとめ:時代が変わっても変わらない価値を
車はただの機械ではなく、人生の一部を共に過ごすパートナーです。

だからこそ、流行り廃りに左右されない“永遠の最終車”という選択は、見た目にも気持ち的にも長く満足できる一台になるかもしれません。
あなたのカーライフに、静かに寄り添い続ける存在として。ぜひこの新しい車選びの視点、取り入れてみてください。
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